もうコロナは終わりにしよう

2022/08/17

コロナウイルス 統計

 新型コロナの第7波がようやく峠を越え、収まる気配を見せてきた。


7月の祇園祭もフルバージョンで開催され、8月の阿波おどりもマスクをつけない多くの連で賑わった。そして昨日、お盆の終わりを告げる五山の送り火もまた、フルバージョンで執り行われた。


特に五山の送り火は直前まで激しい雨で、どうなるかと心配したが、時間になるとピタリと雨がやんだ。これもみんなの「もうコロナは終わりにしよう」という意思の現れのように感じる。


世界でも、ほとんどの国で収束傾向である。



ということで現時点での国内状況をもう少し詳しくみてみたい。最初は陽性者数の推移とフィッティングカーブ。


これは予想ではないが、過去30日間のデータにフィットするカーブを計算して今後の参考にしている。8月7日頃に「今がピークで今後減少」というカーブをブログで紹介したが、その後、フィッティングカーブは大きくは変わらず、このまま収まりそうな気配である。



第6波以降の推移は下のようになっている。これから見ても陽性者数はピークアウトしているのがわかる。しかし重症者数と死者数についてはこれまでの傾向から2週間程度の遅れがあり、ピークアウトはまだ数日先と思われる。



第6波と比較して、陽性者数はピークで2倍以上に増えているのに対し、重症者数は第6波のピークの4割程度で抑えられている。ところが死者は226人と、第6波のピークである237人に迫っている。この要因についてはわからないが、もしかしたら、「死亡時に陽性ならなんでもコロナ死」という方針が関係しているのかもしれない。


重症者の数が第6波の4割なので、病床が逼迫していて本当はこの何倍も隠れ重症者がいるというのは考えづらい。一方、死者については、検査陽性率が70%にも達することから、コロナ以外の要因でなくなった方についても、陽性になっている可能性は十分に考えられる。


この説明になるかどうかわからないが、先日、愛知の大村知事が「新型コロナウイルス感染症の重症者数や死亡者数の定義、公表方法などを見直すよう国に要請した」というニュースがあった。

https://www.chunichi.co.jp/article/527405


この中で、大村知事がこんなことを言っている。

県によると「第七波」で、新型コロナが原因で死亡した人はいない。重症者は他の病気が原因で重篤な状態となっている人がほとんど。


本当?大村知事だからどこまで信じたら良いかわからないけど、愛知の最近の死亡数報告は下のようになっている。



これを合計すると200人を超える。それが全て「他の病気で亡くなった」というのだろうか。


今後、みんなの意識が「もうコロナは終わりにしよう」に移るにつれ、このような指摘があちこちから吹き出してきそうだ。


これまでテレビや新聞で散々煽ってきた自称専門家や、国はどうするのだろう。そんなことなかったかのように知らんぷりするんだろうな、きっと。