オミクロンの減少ペースがあまりにも遅い

2022/03/13

コロナウイルス 統計

政府は 18都道府県に適用中のまん延防止等重点措置について、21日の期限での全面解除を視野に調整に入った。新規感染者数が高止まりしていても。。

これまでの波ではピークアウトすると、急激に陽性者数が減少するのが常であった。

たとえば第6波のデルタ株では、ピークになったのが2021年8月25日の23,182人(8/19-8/25の7日間平均値)で、その35日後の9月29日には2,166人まで減少している。減少率は90.7%である。

これに対して、オミクロンではピークをつけた後も、ほぼ横ばいという状況が続いている。



ピークとなった2月5日の感染者数は86,681人、そして35日後の3月12日の感染者数は54,389人。減少率は37.3%である。
デルタ株では35日で10分の1以下になったのに対して、オミクロン株では同じ期間で3分の1ちょっとしか減少していないということだ。

実効再生産数の推移をみても、完全に横ばい状態である。
※これまでの株では感染サイクルが5日で、オミクロンでは2日ということで、実効再生産数の計算式を変えているサイトが多いが、ここではこれまでとの比較をするためにあえて5日で計算している。2日にするにはこの数値を2/5乗すればよい。グラフの形は変わらない。

これはもう、オミクロンがこれまでのコロナと全く違うウイルスであると考えて良さそうだ。

もう一つ気になるのが死亡率。これまでのオミクロンの死亡率は0.2%。デルタは0.37%だったので、かなり低い。少し安心できそうだ。




それにしてもこれだけワクチンを打っているのに、全く感染防止になっていないどころか、むしろ大きな波になっているのはなぜなんだろう。