オミクロンの陽性者数がなかなか減少しない

2022/02/23

コロナウイルス 統計

オミクロンの陽性者数がなかなか減少しない。

いままでであれば、ピークアウトした後、急速に減少するのだが、今回は高止まり状態が続いている。

もう一つ気になるのが、検査陽性率の高さ。40%を超え、50%に近づくなど、これまでは考えれなかった。デルタ株のピークでも、陽性率は20%止まり。これは、検査が全く追いついていないことを意味しているのではないか。

そして、このことは潜在感染者が陽性者の何倍もいることを示唆する。幸いにしてオミクロンの場合、症状が軽く、症状では普通の風邪と見分けがつかない。喉が痛くなって、咳がでて、ちょっと熱が出て、一週間くらいで回復する。それって風邪そのもの。

もちろんコロナだと言われれば、不安になるので、普段なら気にしない症状も気になってしまい、いろいろと特別みたいに感じるのかもしれないが。


下のグラフは第6波の陽性者数と、検査陽性率をプロットしたもの。



一般的な感染症の場合、感染者数は、その対数が放物線を描くように拡大し、縮小する。ところが今回は陽性者数が天井に突き当たったようになって、そのまま高い値を保っている。その一方で検査陽性率が急激に大きくなっている。

もし、検査が追いついておらず、潜在的な感染者が陽性者の何倍もいるとすれば、上のグラフのオレンジ色の線のようになっているのかもしれない。

それだと、3月初旬までは、今の高どまり状態が続き、中旬から減少。1万人を切るのは3月下旬ということになる。そして本当の感染で免疫を獲得した人が多くなると、集団免疫の可能性が高くなってハッピーエンドに。


やはり、コロナも寒さも彼岸まで。