第5波のデルタでは、ピークから40日経った時点で、ピーク値の5%にまで下がっていたことを考えると、オミクロンがいかにしぶといか、わかります。
ただし幸いなことに死亡率はデルタに比べて低い0.21%にとどまっています。デルタ株全体では0.37%でした。
オミクロンでのPCR検査の陽性者数と陽性率をプロットしたグラフが下です。2月初めまでは、陽性者と陽性率はほぼ直線に乗っていました。ところが陽性者が急増してピークとなったころから陽性者と陽性率のグラフはぐちゃぐちゃになり、その後、増加時と違った直線を引き返しているようです。
このことはPCRの検査方法、つまりどのような人を検査するかという検査対象が大きく変わったことを意味しています。増加時の直線と減少時の直線では、同じ陽性者数の時の陽性率が7-8%違っています。
PCR検査が追いつかなくなったことや、抗原検査が普及したことなどにより、疑わしい人は最初に抗原検査を受け、それで陰性になった人はPCR検査を受けず、陽性になった人がPCR検査を受けているのではないでしょうか。そのためPCR検査を受けた人の陽性率が高まっていると考えれば、この差は理解できます。
それにしてもオミクロン、しぶといです。以前のブログで、オミクロンは彼岸までと予測したのですが、完全にはずれました。このまま、場合によっては次の変異株による波が押し寄せることも考える必要があるかもしれません。実際、イギリスでは陽性者数の増加が始まっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿