大型AVアンプを小型のフルデジタルアンプに置き換えたのをきっかけに、オーディオシステムの構成を見直している。
今回見直したのはRaspberryPiを使ったネットワークプレーヤー。下のオーディオラック左上の2つのケースの中に それぞれカードサイズのコンピュータRaspberryPiが入っている。
そして左側のケースはNASに保存している膨大な音楽データファイルの選択と操作を担当し、右側のケースは選択された音楽データを再生する担当、というように担当分けをしていた。2つに分けることでCPUに余計な作業をさせず、ノイズ低減を狙ったものである。
右側のケースにはRaspberryPiの他に、やはりカードサイズのDAC(デジタル・アナログコンバータ)基板が入っていて、アナログデータをRCAケーブルで出力している。
RCAオーディオケーブルをなくす
これってなんだか余計なことをしているように思うので、今回、RaspberryPiを左側の一台だけにして、USBでアンプに接続するようにした。(下図)
一台のRaspberryPiで選曲から再生までをすべてまかない、しかもUSBでデジタル出力するので、DAC基板も不要になった。このためのRaspberryPiソフトは色々あるのだが、今回はmoOde audio というソフトを使っている。
RCAオーディオケーブル
最終構成はこんな感じ(下図)。入力源は、TV、アマゾンプライムビデオ、アマゾンミュージック、youtube、youtubr music、NASに保存した音楽ファイル、などである。
そして出力はテレビの両サイドに置いたデスクトップスピーカーと、部屋の真ん中に設置しているメインスピーカー。聞くものによって使い分けている。
たとえばmoOde audioを使ったNAS音源の再生は下図のようである。パソコンやタブレットで操作することで、音楽データがRaspberryPiプレーヤーに送られ、メインスピーカーから音が出る。
今後の課題
残っている大型のアナログ機器といえばスピーカー。このスピーカーにもデジタル化の波が押し寄せている。今後、このような波に乗っていきたい。
今のスピーカーは2wayなのでウーファーとツイーター、2つのユニットで構成されている。アンプからの信号はコンデンサとコイルで作ったフィルターで、低音部と高音部に分けられ、それぞれウーファーとツイーターに送られる。
このフィルタをDSP(デジタルシグナルプロセッサ)というチップで行うのが最新のデジタル化されたスピーカーである。スピーカーユニットの数だけアンプを内蔵し、DSPで必要な周波数の信号だけを再生する。こうすることでコンデンサとコイルでは難しかった自由なフィルタリングができ、部屋の反響特性に合わせたチューニングなども可能になる。
しかもスピーカーは小型になる。
代表的なスピーカーが、モニタースピーカーとして定評のあるGENELEC ( ジェネレック )
8030CP。またアマゾンのスマートスピーカーEcho Studioなどもその一つである。机の上に置ける小ささであるにも関わらず、大型スピーカーにひけをとらない音質であり、しかも部屋の特性を測定し、その部屋にあった音を出せるようになっている。
GENELEC 8030CP
今後、このような動きが広がっていけば、スマホやタブレットと、スマートスピーカーだけでオーディオシステムが構成できるようになる。音源はストリーミングである。
便利だけど、毎月のサブスクリプション費用が心配になりそう。
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