コロナの陽性者数とワクチン接種の相関について考える

2022/01/30

コロナウイルス 統計

 

ここ2年あまり、毎日コロナコロナ。

自分でデータを見ない限り納得できないモーレアとして、毎日の発表データをエクセルに取り込み、自分なりに状況をウォッチしてきた。

その流れで最近気になるのがオミクロンによる感染爆発。これだけワクチンを打っているのにも関わらず、いやむしろワクチン接種率の高い国のほうが爆発しているように見えること。

そんな感覚的な話をしてもしかたないので、ワクチン接種率と感染爆発の大きさをグラフにしてみた。

対象は人口1000万人以上の国。横軸は最新(1/29)のワクチン接種率(2回以上打った人の割合)、縦軸はオミクロンが広がり始めた昨年11月以降で最大となったPCR検査陽性者数(人口百万人あたり・7日間平均)、そしてバブルの大きさがその国の人口。どちらの軸も対数軸になっている。


これを見る限り明確な相関があり、まるで「ワクチンを打てば打つほどオミクロンに感染する」ように見える。そんなバカな!
いやいや、ワクチンは感染には効果ないけど重症者を防ぐ効果があるはず。それなら死者数を見てみよう。下のグラフは上と同様で陽性者数の代わりに死者数をプロットしたもの。


うーん、こちらも明確な相関がある。これはどう考えたら良いのか。

何日も考えあぐねたあげく、私なりの結論は、
  • ワクチン接種率の高い国は、検査体制も整っている。全国民の状況をもれなく把握し、統計もきちんとしている。
  • 一方、ワクチン接種率の低い国は、ワクチン接種、検査、統計などが国民全体に行き届いていない。国民の一部の情報しか把握できていない。上のグラフは100万人あたりの数字なので、陽性者数や死者のカウントがもれていたら、そのまま低い数字になってしまう。
これで一件落着。

しかし、ワクチン接種率が27%と低い南アフリカでの、オミクロンのピークは、デルタのピークとそれほど変わっていない。これに対してヨーロッパ、アメリカではオミクロンのピークはデルタのピークの4倍程度になっている。日本も3倍を超えて4倍に向かっている。

ということで、一応の説明はついたように見えるものの、すっきりしない。