オミクロンも2月8日にようやくピークアウトしたと見られるが、その後の減少ペースは鈍い。また、当初オミクロンは重症化しないと言われたが、死者の数はデルタ株とあまり変わらないようなペースで増加している。
これからどうなるのか、今後の死者数はどうなるのかについて、例によってテクニカル分析で予測してみる。
上は2020年6月以降の陽性者数のグラフである。多少の凸凹はあるものの、これまでのピークはほぼ直線に乗っているように見える。そして第6波は2月8日に93223人(7日平均)でピークを打った。今後は減少に向かうと思われる。しかし減少のペースは鈍い。
それでも減少するなら安心であるが、もう一方で死者が増加しているのが気になる。陽性判明から死亡までには時間差がある。これまでの波でみると、陽性者のピークから、おおよそ半月遅れで死亡者のピークとなる。今回の波も同じなら、死亡者は2月下旬まで増え続けることになる。
それぞれの波についての死亡率を計算したのが、下の表である。
なぜオミクロンでもこれほど死亡率が高いのか。
これについて、コロナ死者のカウントに問題がある、という指摘がある。
厚生労働省の令和2年6月18日の事務連絡に、以下のような記述がある。
問1 2 月7 日、2 月14 日の事務連絡では、「新型コロナウイルス感染症患者が死亡したとき」に、速やかに厚生労働省に報告するとあるが、どのような状況に報告すべきか。
答 事務連絡中の「新型コロナウイルス感染症患者が死亡したとき」については、厳密な死因を問いません。新型コロナウイルス感染症の陽性者であって、入院中や療養中に亡くなった方については、都道府県等において公表するとともに、厚生労働省への報告を行うようお願いいたします。
つまり、死因がなんであろうと、陽性者であれば「コロナによる死者」として報告することが義務付けられているのだ。
日本では平均して毎日3800人ほどがなくなる。その中で、たまたまコロナが陽性であった人が3%いただけで、100人のコロナ死者が出ることになる。現在の50%近い陽性率を考えると、他の原因で亡くなった人の中に、5%や10%の陽性者がいてもおかしくない。
以下のグラフは、コロナ死者の年齢階層別分布と、人口動態調査の年齢階層別死者分布を示したものである。非常に分布が似ていることからも、「たまたまコロナが陽性であったが、主要な死因は別」という人が、コロナ死者としてカウントされている可能性大である。
以上
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