死者数増加で人口減少が止まらない

2022/12/26

日本人口の急減が止まらない。


12月20日に発表された人口動態速報10月によると、10月の死亡者は13万1840人で、前年同月から1万1059人増、出生は7万235人で前年同月から2894人減。昨年11月からの12ヶ月死亡者累計は9万9千人になり、2022年の累計が10万人を超えるのは確実である。



死亡者数は月によって大きな変動がある。夏に少なく冬が多くなる。下のグラフは月毎の死亡者数を6年間比較したものである。今年の2月、3月、8月、9月、そして10月の死亡者数が例年に比べて突出して多くなっている。


出生については月によって大きな変動はなく、今年度、突出して少なくなっているわけではないが、着実に出生数が減っているのが下のグラフからわかる。


全体のトレンドを見るために、死者数と出生数の過去12ヶ月合計をグラフにしてみた。
死者について、東日本大震災の突出を除けば、ほぼ一直線に死者数が増加してきたが、コロナをきっかけに死者数増加のペースが異常と言えるほどに大きくなっている。


その結果を受けて日本の人口減少が急加速している。


この減少はいわゆる「コロナ死」だけでは説明がつかない。下のグラフは月間死者数と月間出生数の前年同月増減を棒グラフであらわしたものである。合わせてコロナによる死者数とワクチン接種回数を線グラフでプロットしている。コロナが広がり始めた2020年については死者はむしろ減少気味であり、2020年末ごろから死者が増え始めている。


なぜこのように死者数が増えるのか、その原因を究明し、対策をたてるのが政府の仕事である。