データを見てビックリ。1月の死亡は16万8970人で、これは前年1月を2万4978人も上回る。率にして17.3%。
出生は前年1月より3490人下回る6万4052人であり、その結果としての人口自然減は10万4918人となった。
これまでの経緯がわかるように、もう少し詳しく見てみる。下のグラフに2017年からの死者数の推移を示す。昨年の2月と3月、そして8月から12月について死者数が激増しているが、今年の1月は、これまでの激増をさらに上回る増加となっている。原因がわからないままの、このような激増は不気味でさえある。
死亡者数は、ほぼ直線的に増加している。これは高齢化が主要因である。東日本大震災で一時的に増加、そしてコロナ発生後、一時的に減少するが、しばらくして増加に転じ、これまでにない急増となっているのがわかる。
出生数についても直線的に減少している。
死亡者数の増加と出生数の減少により、人口減少が止まらない。特にコロナ以降に減少が甚だしくなっている。
死亡者の急増
死亡者数の増加について、もう少し詳しく見てみる。下のグラフの上の青い線は、過去12ヶ月の死亡者である。そしてトレンドと称しているオレンジの線は、死亡者数の傾向を示す。これから見るとほぼ直線的に増加しているのがわかる。この直線的増加は、高齢化が主要因である。
上のグラフで紫の棒グラフは、これまでの傾向から予想される死亡者と、実際の死亡者の差を示す。これをここでは「超過死亡」としている。実際の超過死亡はもっと細かい計算をしているが、基本的な考え方は同じである。どのように算出したかは後で述べる。
超過死亡の推移を見ると、2005年の3月にピークがある。これはインフルエンザの猛威によるものと推定される。そして東日本大震災では一年近く超過死亡がプラスとなっている。
コロナが国内に入ってきた2020年1月からは、なぜか超過死亡がマイナスとなっている。これはコロナ死者が少なく抑えられた一方で、インフルエンザが発生しなかったからと説明されている。
そして2021年の5月あたりから超過死亡がプラスに転じ、2022年2月、3月、そして8月以降に急増する。
下のグラフに、コロナ発生以降の時期について、超過死亡とコロナ死亡を棒グラフにした。コロナ死者は超過死亡を大きく下回っており、コロナでは超過死亡を説明できない。
上のグラフには、参考情報として、ワクチン接種回数を緑の線グラフ(右スケール)で示している。相関があるようにも見える。
超過死亡がこのように激増しているのは重大な問題である。政府には原因を究明し、適切な対応をとるよう、強く求めたい。
参考:超過死亡について
超過死亡というのは、予測される死亡者数と実際の死亡者数の差である。死亡者は高齢化などによって年々増加する傾向にある。また季節によって死亡者数は大きく変動する。冬の寒い時期に増加し、暑い時期に減少する。
今回の超過死亡算出にあたっては、コロナ発生前の死亡者数について、年々の増加と、月による変動に分離して、コロナ発生以降の死亡者予想(トレンド)を算出した。そしてそのトレンドから超過死亡を算出している。
下のグラフで青色の線が毎月の死亡者数、オレンジの線が死亡者予想(トレンド)である。
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