人口動態統計の分析

2022/05/01

コロナウイルス 統計

 前回4/27に投稿した人口動態統計について、もう少し詳しく分析してみた。その過程で、前回の投稿に大きな間違いを発見。コロナによる月間死者数を一桁以上間違えていた。そのため結論も大間違い。正しくは、コロナによる人口動態への影響は限定的!

前回の投稿は修正したので、詳しくはそちらをご覧ください。

https://office-moorea.blogspot.com/2022/04/statistics.html


さて、毎月の死亡者数を長期間に渡ってグラフ化してみた。1月に極大となり6月に極小となる波を打ちながら、全体として増大傾向にある。



この理由は高齢者の割合が増えているから。



年齢階層別の死亡率を見てみると、どの年齢階層も例外なく低下している。2011年に低年齢層で率が高くなっているのは、東北大震災の影響と思われる。



月間死者数は、高齢化比率の高まりの影響を受け、波打ちながら全体として増加傾向にあることがわかった。そこで平均化したトレンドを求め、それからの毎月のズレをグラフにした。



これを見ると2011年にトレンドより死者数が増えていることが見える。おそらく東北大震災の影響であろう。


直近では2020年に入って死者数が減少している。そして2021年4月から増加に転じている。この増加とコロナの死者数とは月がずれており、コロナが主因とはなっていない。


2月は過去にない1万2000人以上のズレが発生している。コロナによる2月の死者は4800人なので、このズレの40%はコロナ起因ということになる。3月のコロナ死者も多かったので、引き続き人口動態の数字を追って行きたい。