祇園祭で新型コロナ退散

2022/07/17

コロナウイルス 統計

今日、7月17日は祇園祭の山鉾巡行。祇園祭は西暦863年、京都で流行った疫病を鎮めるために朝廷が行った御霊会が起源になっているという。

ならば、今年は巡行も含めたより完全な形で祇園祭を執り行うことで、新型コロナという疫病を鎮めることができるのではないか。

そんな期待を持って、新型コロナの現状を見てみたい。


まずは直近の陽性者数、重症者数、死者数の推移である。陽性者数(左軸)が急激に増えている。7日平均では73,954人(7/15)だが単日では10万人を超えた。みんなが不安になるのも頷ける。

重症者数も増えてはいるが、幸いにしてそれほど切迫した状況ではない。死者数も横ばいを続けている。



 

第6波全体を下のグラフで俯瞰する。陽性者こそ、ピークだった2月5日の88,134に迫りつつあるが、重症者数は2月26日のピーク1,493人の1/16、死者数は2月28日のピーク237人の1/9にとどまっている。感染は広がりやすいが、重症化はしにくいと言えそうだ。



世界の主要国の状況を下のグラフに示す。100万人あたりの陽性者数ではフランス、イタリア、ドイツなどが多くなっており、韓国と日本がそれに近づくような勢いで増加傾向にある。イギリス、アメリカ、カナダは今のところ落ち着いているようだ。



このような状況を受けて、欧米諸国はもうコロナなどなかったかのように、すべての規制を撤廃している。ニュースなどをみてると、誰もマスクなんかしていない。そろそろ日本も欧米に倣ったらどうだろう。


陽性者数について、厚生労働省が定期的に委員会を開催し、ワクチン接種別のデータを公表している。下の表が直近のものである。



上の表をわかりやすくグラフにしたのが下の図である。ほとんどの世代で、未接種の陽性者数が2回接種済みの陽性者数を下回っているのが分かる。40代と、65-79歳では3回接種済みさえ下回っている。これはワクチンにオミクロンの感染予防効果が全くないどころか、むしろかかりやすくなることを示唆している。




しかもこのデータは、「ワクチンを打ったけどいつ打ったかは覚えていない」という人を、「接種歴不明」に分類して取り除いている。元データが公開されていないので正確な計算はできないが、仮に接種歴不明者を、2回目接種と3回目接種に振り分けて見ると下のようなグラフになる。これだと80歳以上を除く全年代で未接種の陽性者が2回目接種を下回る結果になる。80歳以上については未接種者の数が非常に少なく、その精度が低いので、データとしての信頼度は低い。




このように、ワクチンによる感染予防効果に疑問がつく状況であるが、それではワクチンの副作用はどうなのか。

下の表は厚生労働省が公開している「ワクチン副作用疑い」に基づいて集計したものである。
※これは医療機関が副作用だと判断して報告したもので、厚生労働省は死亡例のほとんどについて「因果関係があると証明できない」という見解を示している。一方コロナによる死亡については、死亡時点で陽性であれば、その死因にかかわりなく「コロナ死」と判断している。ダブルスタンダートと言えそうだ。




この表を見ると20代まではコロナ死亡は少なく、ワクチン副作用死と変わらない。ワクチンの感染予防効果が疑われる状況では、特に若年層へのワクチンはリスクだけがあってメリットなしと言えるのではないか。

このような状況を受けて、ワクチンの副作用で悩んでいる人の診療をしている全国の医師が「全国有志医師の会」というネットワークを立ち上げ、子どもたちへのワクチン接種に反対している。そのポスターの一部が下の図である。


ちょっとデータは古いが、10代、20代ではコロナ感染よりワクチンの方が危ないと指摘している。これでも政府は3回目、4回目のワクチンを推進しつづけるのだろうか。


このブログで使ったデータソース