7波はピークアウト?

2022/08/11

 新型コロナの第7波の陽性者数増が鈍ってきた。まだ楽観はできないが、ピークアウトしたように思える。

現在の陽性者数、重症者数、死者数についての状況と、世界主要国の状況をグラフにまとめてみた。

また8月10日の厚生労働省アドバイザリーボードで発表されたワクチン接種歴別の陽性者数についても報告する。


第7波の状況

8月10日時点での陽性者数(7日平均)は21万5510人で横ばい、あるいは減少傾向。重症者と死者は遅れがあるので、増加傾向である。第7波での死亡率は0.13%にとどまっている。


直近30日の傾向を曲線にフィットしてみると、下のグラフのようになる。このグラフ通りなら、すでにピークアウトしたことになるが、8/10の陽性者数がフィット曲線からはみ出しているのが気になる。このあとまた増加に転ずるなんてことがなければ良いが。。。



世界主要国の状況は下のグラフ。アメリカが横ばいだが、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、カナダは減少している。トップグループは日本と韓国で、日本がピークアウトで韓国はいまだ上昇中。



以上が世界の状況。これで日本のピークアウトが本当なら、第7波は世界で収束と見てよいのではないか。

ワクチン接種歴別陽性者

厚生労働省のアドバイザリーボード会議が8/10に開催され、以下の資料が公開された。蛍光ペンでマークしたのが、ワクチン未接種のほうが人数あたりの陽性者数が少ないところ。

これまではほとんど年齢層で3回目ワクチン接種の陽性者が少なかったが、日を重ねるとともに陽性者が増え、40代、60代で3回目接種者の陽性者が未接種の陽性者を上回っている。


わかりやすいように、グラフにしたのが下図である。



時間とともにワクチン接種の効果が消えているだけでなく、逆に感染しやすくなるように思えるのだが、なぜこんなことになるのか、しっかり説明してほしい。

このような状況でワクチン接種を推進し、それと同時に、オミクロンに対応したワクチンを準備中とのニュースも流れてくる。

これって「今のワクチンは効果ありませんが在庫があるので打ってください」としか聞こえないのだが。