コロナ陽性者数はフタコブラクダに

2022/09/03

コロナウイルス

 新型コロナの騒ぎが収まらない。

第7波は8月上旬にピークアウトしたと思えたが、お盆を過ぎてまた増え始め、陽性者のグラフがフタコブラクダになってしまった。このまま素直に収まってくれることを願うばかりである。



第1波からの長期推移は下のグラフのようになっている。長期で見ると陽性者のピークが直線に乗っていることがわかる。グラフの縦軸は対数なので、次の波になるたびに前の波の何倍かのピークになっていることを意味する。幸いにして第7波はその傾向からは少し下にずれているようだ。


死者についてはそのような逓倍則は見られず、死亡率が下がり続けている。第7波の死亡率は現時点で0.13%である。



陽性者とワクチンの関係については、厚生労働省のアドバイザリーボードで定期的に公開されている。最近のデータは8/15-8/21のもので、次のようになっている。


数字だけではわかりにくいので、グラフにしてみた。50代を除く12歳から79歳までの年代について、2回接種の陽性者が一番多くなっており、30代、40代、60代については未接種の感染者が2回接種、3回接種より少なくなっていることがわかる。今のワクチンがオミクロンに効果がないことが、これからも分かる。


このような傾向は8/15-8/21の期間に限ったものではない。公表されている全期間の状況を下のグラフに示した。年代別にするとグラフの数が多くなりすぎるので、12歳以上の全年代をまとめた。


特にみなさんに関心があると思われる60代、70代については以下のようになる。



このようなデータを公開しながら、ワクチンの4回目接種を進めている理由がわからない。厚生労働省や政府にはエビデンスに基づいた施策を進めてほしい。