12月の死者数が前年同月から2万4000人も増加!

2023/03/03

コロナウイルス 統計

 先日、厚生労働省より昨年12月の人口動態速報が発表された。


死亡者の数を見てビックリ。12月一ヶ月での死者数は15万8387人。これは2021年12月の死者数を2万4361人も上回る。



日本は高齢化が進んでいるので、前年よりも死者数が上回るのは普通である。でも増えるといってもせいぜい前年より数千人程度。2万4000人も増えるのは異常である。2022年になって、このような異常とも言える死者数増加が起こっている。


過去6年間の月間死者数と月間出生数のグラフを下に示す。2月と3月、それから8月以降で死者が顕著に増加していることがわかる。

一方で出生者数は減り続けている。




下のグラフは、死亡者と出生について12ヶ月の合計をプロットしたものである。12ヶ月の合計なので、東日本大震災のように一時的にたくさんの方が亡くなられた場合、その影響は1ヶ月ほど残る。
下のグラフを見ると東日本大震災で死者が一時的に増加、コロナ発生後は、逆に死者数が減少、その後1年ほど経って、今度は急激な増加になっている。この増加は加速しつつ、現在に至っている。
一方出生者数は特に大きな凸凹もなく、直線的に減り続けている。


この結果として、日本の総人口は減少の一途である。特にコロナ以降は、減少の勢いが加速していることがわかる。


コロナ以降、なぜこんなに急激な死者数増加になっているのか、その原因はわからない。下のグラフに、死亡者数と出生数の前年同月からの増減、コロナによるとされる月間死者数、ワクチンの接種回数を、それぞれプロットした。

コロナによる死亡者数は、死亡時に陽性であった数であり、コロナが直接死因であるのは、その一部である。このように多めにカウントしているにも関わらず、死者数の増加よりははるかに少ない。つまりコロナでは死者数増加を説明できない。何が起こっているのだろう。



コロナは終わっても、この死者数増加はまだ継続刷る可能性がある。しばらく注視する必要がありそうだ。